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2023/05/21

吹き抜けのある家|デメリットを解消して快適に過ごすポイント

吹き抜けのある家|デメリットを解消して快適に過ごすポイント 画像

こんにちは。

神奈川県藤沢市の工務店、コージーホームです。

リビングや玄関などにつくられる「吹き抜け」。
おしゃれなだけでなく、明るくて開放的な空間づくりに役立つ間取りです。
しかし、吹き抜けにはデメリットもあるため、慎重に検討しなければ後悔してしまうかもしれません。

そこで今回は、吹き抜けのメリットとデメリットを紹介し、デメリットを解消するためのポイントを解説します。
コージーホームが手がけた吹き抜けリビングの事例も紹介しますので、間取りを検討中の人は参考にしてくださいね。

吹き抜けとは?

吹き抜けとは、上下階をひと続きにした空間のこと。1階部分の天井や2階部分の床などを設けずに、上の階と下の階がつながっている空間をつくる間取りです。

リビングや玄関、階段スペースに取り入れるケースが多く、高い位置から効率的に採光できる、実際の広さ以上に広く感じられる、などの魅力があります。

吹き抜けは上下階をひと続きにする空間のため、理論上平屋にはつくれません。平屋の場合は、勾配天井を採用すると吹き抜けと似たような雰囲気を演出できます。

吹き抜けのメリット

リビングや玄関に吹き抜けを設けると、どのようなメリットがあるかをみていきましょう。

開放感を得られる

吹き抜けがもたらす最大の魅力は、開放感。上下階をひと続きにすることで、広がりを感じさせる開放的な空間をつくり上げます。視覚的にも美しく広々しているので、住む人の心を豊かに満たしてくれるでしょう。

また、閉塞感や圧迫感を感じやすい狭小地や住宅密集地でも、縦の空間を活かす吹き抜けを取り入れることで、開放感あふれる住まいが実現します。

採光しやすい

吹き抜けに設ける天窓や高窓は、低い位置の窓に比べて採光しやすいのが特徴。高い位置から光を取り込むことで、部屋の奥まで光が届きやすく、吹き抜けのある空間全体を明るくすることができます。

開口部が大きければ、季節や時間帯に左右されずに自然光が入り、いつでも明るい空間に。暗くなりがちな狭小地や住宅密集地も、吹き抜けを取り入れることで採光問題を解決できるでしょう。

風通しがよくなる

吹き抜けに開閉できる窓を採用すると、風通しもよくなります。暖かい空気が上昇する性質を利用して、1階の窓から入った空気が2階の窓から抜け出すことで、スムーズな換気が可能です。

さらにシーリングファンを設置すれば、より効率的に空気を循環させられるので、快適な空間を保てるでしょう。

家族とのコミュニケーションが取りやすい

吹き抜けのある家は、家族間のコミュニケーションが取りやすいのも魅力のひとつ。上下階がつながっているため、自然と顔を合わせる機会が増えたり、互いに声をかけ合いやすくなったりします。

家族の絆を深め、距離を縮める空間として、吹き抜けは理想的なレイアウトといえるでしょう。

おしゃれな家になる

吹き抜けは照明や窓の形状・天井や壁の仕上げなどにこだわることで、ぐっとおしゃれな空間になります。

自然に恵まれた地域では、吹き抜けのガラス窓越しに広がる美しい景色は、まるで絵画のよう。一方、狭小地や住宅密集地でも、吹き抜け空間を見上げることで空の美しさを身近に感じることができます。

内装やインテリアだけでなく、吹き抜けの外の景観も味方につけて、おしゃれな住まいを目指しましょう。

吹き抜けのデメリット

開放感や明るさなどさまざまなメリットがある吹き抜けですが、一方で次のようなデメリットも。デメリットを紹介するとともに、対策方法についても解説します。

電気代が高くなりやすい

吹き抜けのある家は、電気代が高くなりやすいのが難点です。

暖かい空気は上に溜まる性質があるため、冬は吹き抜けの下の空間が寒くなりがち。一方、夏は吹き抜けに設けた高い位置の窓から強い日差しが入り込み、室内の温度が上がることもあります。

このように、吹き抜けを設けると室温にムラができやすく、空間全体の温度を整えるためにエアコンを使う時間が増加。その結果、電気代が高くなってしまうのです。

住まいの断熱性を高めることでこのデメリットはある程度解消できるので、住宅性能にもこだわりましょう。

音やニオイが気になる

吹き抜けには上下階をさえぎる壁がないので、1階から2階へ、2階から1階へと音が伝わりやすいのが特徴。家族とのコミュニケーションが取りやすい一方で、お互いの生活音が気になってしまうかもしれません。

就寝時間が大きく異なる家族がいる場合は、寝室の防音性を高めたり、吹き抜けと寝室を離れた位置に配置したりするのがおすすめです。

また、レンジフードから排出しきれなかった料理中のニオイや煙が2階へ広がる可能性もあります。とはいえ、今は24時間換気システムの導入が義務付けられていますし、適切に換気を行えば家中に嫌なニオイが充満する心配はさほどありません。

もし心配な場合は、珪藻土や漆喰などの消臭効果のある壁材を採用する、キッチンは独立型か半個室型のレイアウトにする、などの対策が効果的です。

2階が狭くなる

吹き抜けを設けると、当然ながら上階部分の面積が狭くなります。家族の人数に対して居室の数が足りなくなったり、収納スペースが削られてしまったりする可能性も。

吹き抜けのメリットを優先するか、上階の居住スペースを優先するかは悩ましい選択ですが、家族構成や生活スタイルを考慮して間取りを検討しましょう。

照明や窓のメンテナンスがしにくい

吹き抜け空間のメンテナンスがしにくいのも、デメリットのひとつ。高い天井に設置した照明は、電球が切れたときの交換が大変ですし、シーリングファンや高窓の掃除も気軽にはできません。

吹き抜けに設置する照明は、寿命が長いLED照明を採用するのが基本。また、電動昇降装置を取り入れるなどして、少しでもメンテナンスしやすいように工夫しましょう。

窓や照明・シーリングファンなどの掃除には、柄が伸びるタイプのお掃除アイテムや脚立を使うことになりますが、危険を感じる場合はお掃除業者に依頼するのも一つの手です。

快適な吹き抜け空間をつくるポイント

吹き抜けは開放感を得られる人気の間取りですが、快適に過ごせるかどうかは別問題。いくつかのポイントを押さえて、満足度の高い吹き抜けを目指しましょう。

断熱性を高める

「冬は寒くて夏は暑い」という吹き抜けにならないよう、住まいの断熱性を高めることが重要。とくに大きな開口部は家の中と外で熱が出入りしやすいため、吹き抜けに大きな窓を設ける場合は、断熱性に優れた窓を採用するのもポイントです。

家の屋根や壁・床下に高性能の断熱材を入れるのはもちろん、Low-E複層ガラスや樹脂サッシなどを採用して、外気の影響を受けにくい環境をつくりましょう。

空気を循環させる

暖かい空気は吹き抜けの上部に溜まりやすいので、空気を循環させることも大切です。

換気経路をしっかり計画する、シーリングファンなどを取り入れるなどして、空気を効率的に循環させ室温のムラを減らしましょう。

快適な室内環境を保てるだけでなく、電気代を抑えることにもつながりますよ。

寝室や個室の間取りに気をつける

吹き抜けのある家は生活音が伝わりやすいため、寝室や子ども部屋の間取りは慎重に検討しましょう。

たとえば、吹き抜け側には扉を配置しない、吹き抜け空間と居室が隣り合う場合は壁に防音対策を施す、などが挙げられます。広さに余裕があれば、吹き抜け側にはランドリールームや書斎などを配置して、吹き抜けから離れた位置に寝室を設けるのもおすすめです。

こういった間取りの一工夫で、吹き抜けのある家の住み心地は変わります。家族みんなにとって快適に過ごせる空間を目指しましょう。

吹き抜け空間でこだわりたいアイテム

せっかく吹き抜けをつくるなら、照明やシーリングライトなどのアイテムにもこだわっておしゃれな空間に仕上げましょう!

【照明】

吹き抜けには、次のような照明がおすすめです。

ペンダントライト

コードやチェーンなどで天井から吊り下げるタイプのペンダントライト。シーリングライトよりも照明の位置が低くなるので、掃除がしやすいのもメリットです。

スポットライト

吹き抜けの周りにスポットライトを設置すれば、必要な場所にピンポイントに明るさを確保できます。床面に向けるだけでなく、天井面に向けて設置すれば空間演出にも効果的です。

ブラケットライト

※出典:https://sumai.panasonic.jp/lighting/home/milook/bracket/homearchi.html#line

壁面に取り付けるブラケットライト。吹き抜け空間のアクセントになり、ワンランク上のおしゃれさを目指せます。

【シーリングファン】

シーリングファンは機能性やデザイン性にこだわると、満足度がアップするのでおすすめ。

吹き抜けなど天井が高い場所には、延長パイプを使用して吊り下げるタイプを選ぶと、空気の循環効率がよくなります。

羽の枚数によって風量が大きく変わることはなく、吹き抜けなど天井が高い場合は身体に直接風が当たることはありません。羽の枚数は、デザインの好みで選ぶとよいでしょう。

吹き抜けには、羽の直径が100cm以上の大きなシーリングファンも設置可能。羽の枚数や大きさによって重量が変わるので、設置したいシーリングファンの種類に応じて天井の強度を高めておきましょう。

おしゃれで快適な吹き抜けの事例

ここでは、コージーホームが手がけた吹き抜けの事例をご紹介します。

窓から月が見える吹き抜けのあるLDK

リビングに吹き抜けを設けたA様邸。高い位置に設置した2つの窓からは、自然光がたっぷり降り注ぎます。吹き抜けの天井は古材の仕上げに。一つひとつ表情の違う木材が、おしゃれな雰囲気を演出します。

シーリングファンは6枚羽タイプを採用。羽は細くスタイリッシュで、ブラックの色合いが空間を引き締めます。

吹き抜けのある家ならコージーホームへ!

開放的な空間をつくり上げる吹き抜け。採光がしやすい・風通しがよくなるなどの実用的なメリットはもちろん、視覚的にも美しく広々しているので、住む人の心を豊かに満たしてくれる空間です。

一方吹き抜けには、電気代が高くなりやすい・音やニオイが気になるなどのデメリットも。このようなデメリットを解消し、快適な吹き抜け空間をつくり上げるためには、設計や間取りの工夫が不可欠です。

コージーホームでは、ライフスタイルや理想のイメージをお伺いして、ご家族の暮らしに合った吹き抜けをご提案します。ぜひお気軽にご相談くださいね!

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